ゲームプログラミングのはなし17
【ゲームプログラミングのはなし17】
いわゆるサンプルレベルのゲームなら、iPhoneでもビジネス用途やちょっとしたユーティリティ用途のアプリと同じつくりかたで全然問題ありません。
しかし、このちっこいちっこい端末はもっとも〜っとデキる子なんです。ゲーム専用機に負けないくらいのポテンシャルを持っています。
ゲームプログラマーなら、その能力をフルに使ってみたいと思うでしょう。しかも、そのための手段がちゃんと用意されているのです。
PCゲームの世界では、Windows95が登場したとたん、「おいおい、このウィンドウとかってなんだ?いらんねんけど。GUIなんてゲームにはいらね、DOS/Vマシンのように全画面の制御権をよこせコノヤロウ!」と怨嗟の声があちこちで出ました。このためマイクロソフトは急いで後にDirectXと呼ばれることになる「通常のビジネス用途の画面描画をすっ飛ばして高速に描画する」手段を提供したのです。
これと同じはなしなんですよね。
この技術はどちらかというと科学技術用途というか3D用途というかピクサーのような映画用途というか、ゲームというよりはハイパワーのマシンを使って本気でCGを作成するための技術として発展してきたものです。で、それはもちろんゲームにも応用できるという。
ただ、なんでもできる凄いヤツがゆえに、プログラマーが勉強しなければならない分量ももの凄いことになってしまってます。学習コストがハンパないんです。(続く)