くまちゃんのiOS/Androidゲームプログラミング

マイペースでゲームつくってます。

5年はがんばってみてください

やっと道具をきちんと道具として、目的のために使いこなせるようになってきたな〜、と実感できたので覚書。

少し前に、動画をアプリに入れて配布したい、とのご相談がありました。

「え?YouTubeではダメなんですか?」
「検索することが手間で、見てもらえなくて。」

これまでYouTubeに動画をアップしてきたものの、あまりICTが得意ではない方々には届いていない、とのこと。このニーズを伺ってはじめて、YouTubeを閲覧する行為はICT活用の中でも相当簡単ははずであるという「主観」を反省するとともに、とはいえ、果たして効果が出るかはかなり懐疑的、という思いを同時に持ちましたが、

「ま、しのごの言ってる間に、ちゃちゃっと作ってみて、まずはやってみましょう!」

と応じました。内心、動画を閲覧するアプリを作った経験は無かったので少し不安はあったのですが、できないことはないはず、とOKを出しました。

そして、とにもかくにも動画ファイルを再生するには何が必要なのか基礎知識を調べるところから開始。Webでヒットするいくつかのコードを試しながら、基礎となる部分を固め、エラーを解決しながら、ひとまず動画再生を確認し、あとは操作まわりを思うように書いて約半日ぐらいでおおよそのアプリが出来上がり、その完成後に冒頭の感想をもったわけです。

これまでははじめての技術を相手にすると、だいたいが検索にヒットしたコードがうまく動かず、エラーの対処に相当な時間がかかっていたのですが、今は直す部分の予想が立てられるようになり、また、イメージした操作や機能をサンプルの基本に足しこむこともだいたいできるようになってきました。ひととおりのことを経験した感覚です。

iOS/Androidのモバイルアプリのプログラミングは、とにかく散漫な知識が多く要求されるので、目先のことを実現するためにふりまわされがちで、体系的にマスターすることが難しいです。相当時間、それらの枝葉の部分と付き合うと、その背後にある統一的な技術と技術をつくった根底にある思想が見えてきて、その思想を会得することができれば、一気に枝葉の技術を幹につなぐことができる、という感覚ですが、それまでが本当にツラい。5年ぐらいかかってやっとこの位置か、という感想です。

ようやく、プログラミングはそれ自体が目的ではなく、プログラミングはPC/スマホを道具として使いこなすための技術であって、それで「何を実現するか」にまで意識が向くようになった、もっと言えば余裕が持てるようになった、と実感しております。まだまだ勉強せねばならんことは山積みですけれども。