プログラミング言語のはなし4
【プログラミング言語のはなし4】
前回お見せしたアルファベットと数字の羅列であるプログラムの真の姿は、
「機械語」
実はこのマシン語とほぼ同じ意味で使われる名称がありまして、それが
「アセンブラ」
です。ちょっとプログラマーのケモノ道に入ると耳にするコトバです。このアセンブラとは何かと言うと、さすがにアルファベットと数字だけではマシン語を覚えてられん、ということで、マシン語の命令ひとつひとつにごく簡単な英単語っぽいものにしたのです。
LD A,1
ADD A
SUB B
CP 0
JP Z, 8000H
LDはLoad=代入、ADDは加算、SUBは減算、CPはCompareで比較、JPはJumpで指定位置へ飛ぶ、などなど。これならば、まだ覚えることがグッと楽でしょう。なので、アセンブラ使い=マシン語使いと同じで、プログラミング言語談義の中で「アセンブラを少々...」なんて言えば今は失われし伝説の究極魔法を使う達人のように思われます。
ただ、覚えるのが少々楽になったとは言うものの、アセンブラ=マシン語でプログラムを組む労力が軽減されることはなく、単純な命令をひとつひとつを組み上げる必要があり、レゴでピカチュウを組み立てるぐらいタイヘンなことなのです。
「やってられん...。やってられんぞぉぉォォォオ!!」
という魂の叫びとともに、苦役が如くのコンピュータ労働のツラさに耐えかねた技術者たちがついに立ち上がり、ニンゲンの尊厳を取り戻さんがため、「プログラミング言語」が生み出されたのでした。