プログラミング言語のはなし19
【プログラミング言語のはなし19】
CPUの高速化は、「バーチャルマシン」というものも可能にしてきました。
そして、バーチャルマシンがさらにそれを個々のマシン語に翻訳するという。
CPUの高速化は、いろんな手段、いろんな言語を可能にしました。これは一面では多種多様な解決法が存在して「いいね!」と言うことができますが、別の一面では「混沌」としてきた、とも言えます。
ある人が「ここはこうした方がいい」とC言語の改良版をつくり、またある人は「この方が良くね?」と別の改良版をつくり、またある人は「ンガー!オレ様がC言語の後継言語をつくる!」と新しい言語をつくり...と気付けばいろんな派生言語がゴロゴロ転がる状況になっていました。
なぜ収斂されないのか?昔はマシンパワーが無いがゆえにほぼC言語一択だったのが、今はマシンパワーがあるので開発者の思想をつらぬくことができるのです。
いろんな言語は、全て開発者の「C言語、ここがイケてね〜、だからオレはこうする!」という哲学が込められています。でもややこしいことに、全く正反対の哲学もあったりするので、初学者は「いったいどっちを信用すればいいの?」となります。
で、利用者に聞けば宗教戦争です。これをカオスと言わずになんと言いましょう。