プログラミング言語のはなし26
【プログラミング言語のはなし26】
さて、ここ数回Objective-Cのはなしを繰り広げてきました。もしかすると、「よし!自分も今からはじめよう!」と本屋へ駆け込もうという気になってらっしゃる方もおられるかもしれません。でも、ちょっと落ち着いて聞いてください。
「入門書一冊ではたいてい挫折します。4〜5冊買う覚悟と1年はかぶりつく忍耐が必要です(経験者談)」
本屋のプログラミングコーナーにいけば、iPhoneアプリ開発の入門書は山ほどあります。でも、この一冊、というのがなかなか無いんですよね...。もう、一冊じゃ無理なんですよ。
また、入門書の宿命として、細切れの部分部分のサンプルコードは全体像が見えないので、初学者には不向きです。本当は毎回全てのコードを示すのがいいのですが、そんなことをしていたらページがいくつあっても足りませんし、書くほうもやってられません。著者「さっきまでのコードを流用すればいいじゃん。変更点はココだけだから。」初学者「え?どの部分を??」となります。で、書いているとおりにしたつもりでも、プログラムが動かず、原因もわからずお手上げ。イヤになって放り出してしまいます。
また、例えうまく動いたとしても、リストを表示する「部品」だけなどのサンプルプログラムがほとんどで、動いたその瞬間は嬉しいのですが、数秒コロコロとロールさせ「...で?」となります。次はまた別の「部品」のサンプル...。いつまでたっても「部品」から次のレベルに行けません。
イマドキのことなので、ネットで探せば良い教材はあるでしょう。ただ、玉石混交の中から、断片的な知識をもとに探すのには相当な根気が必要です。
かくいう私も実は、Objective-Cは一度挫折しているんですよね。C言語の派生とはいえ、iOSプログラミングに独特のルールが最初は「気持ち悪く」て、半年はやってみたんですけど結局体系的に理解できるにいたらず放り投げてしまいました。なんだよただテキスト表示したいだけなのにNSStringクラスって。
そして、モヤモヤしながらも、Linuxでネットワークプログラミングでもやろーかなー自宅サーバーでも立てるかー3万円マシン注文!と浮気していたのですが、ある日、脳内でObjective-Cの知識が突然パチパチパチッ!と音を立てて結びついたのです!
そう、覚醒したのです。
それからは、「見える!私にも敵が見える!」とキーボードを叩き続け、今は自分のiPhoneには自作アプリがゴロゴロ転がっています。
もちろん、個人差はあるでしょうけども、それぐらいの辛抱は必要かもね、ということを言いたかったのでした。え?Linux?すっかりホコリかぶっています...。(続く)