ゲームプログラミングのはなし7
【ゲームプログラミングのはなし7】
なんだか画像のことばっかりで一向に前に進みませんね...; ただ、ただですよ、やっぱりゲームにとっては画像こそ「命」なんですよね。ここさえ乗り越えられれば、すなわち、画面を支配することさえできれば、あとは自分の思うがままに世界を創造することができるのです。ゲームを作る楽しみは創造主たる楽しみです。
さて、画像を描くにもタイミングに気をつけないといけないことを説明しました。もう一段階だけ掘り下げて説明すると、皆さんが普段目にしているモニターって、大抵は1/60秒で1画面を描いています。いわゆる60fpsっつーやつですね。モニターって、左上から横に描いていって、次の行に移って、というのを超高速でやっています。そして最後右下まで描ききったら、最初の左上に戻るのですが、それを「垂直回帰」といいまして、この際に「戻るぜ!」という信号を出すんですね。で、この信号に合わせて画像の描画のタイミングを合わせることを「垂直同期」といいます。
基本的には、ゲームとは1/60秒で全ての処理を終えるプログラムだ、と考えてかまいません。で、1/60秒でその結果を画像として送り出す、ということを繰り返すプログラムなのです。
もちろん、最近の高性能なマシンではそれ以上の描画が可能ですし、モニターも対応したものが出ています。また、スマホやタブレットなど従来のモニターとはまた異なる種類のディスプレイも登場してきているので、状況は混沌としつつありますが、まずは基本は1/60秒で考えればいいでしょう。
さあ、これでやっと画面のはなしは終わりです。次は入力ですかね〜。(続く)