プログラミング言語のはなし23
【プログラミング言語のはなし23】
しばらく「Objective-Cのはなし」になっていますが...。
iPhoneですら画面サイズが複数存在することになって、プログラマーはやっかいな仕事が増えるこの頃であるものの、「あ〜、やっぱスゴイよなぁ〜」と感嘆せずにいられないことは、AppleがOSとデバイスを1社で両方つくっていることです。
その代償としてのOSのバージョンアップに伴う仕様変更には文句言わずついていっています。幸いAppleはユーザーにバージョンアップをほぼ強制してくれる独裁体制ですから。これはプログラマーには都合がいいんですよ。ふふふ。
さらに素晴らしいことはAppStoreでつくったアプリを配信できる、と。アプリのインストールも簡単だし。Windowsでプログラム作ってた頃は、インターネットで公開しても誰も見つけてくれやしないし、よしんば見つけてくれたとしても、そのプログラムを実行するためには「ランタイムライブラリ」っつーのが必要で、既にユーザーのPCに入っている場合はいいけど無い場合は...ってこの時点でもうフツーの人はムリですよ。ついてこれません。
これだけ地球上にバラまかれたiPhoneというデバイスで、自分が作ったプログラムを配信できるなんて、30年前からすると夢のような環境なんですよ、本当に。今こそプログラミングしないでおられようか、いやおられません。ブラジルの人もノルウェイの人もダウンロードしてくれます。1本ずつぐらいですけど。
あ、配信に際してはいいはなしばかりでは無くて、世界中のiOSプログラマーが悩まされる「審査」が存在します。AppStoreにはこの審査を通過しないとアプリが出せないんですね。これが手続きが恐ろしく複雑なのと、1週間ぐらい時間がかかるのと、リジェクト(拒否)されないかの不安に悩まされます。まあ、しのごのいわず耐えるしかないんですが。
あと、実はここまで書いていなかったのですが、自分でつくったアプリを自分のiPhoneで動かそう、テストしようとするためにはお金がかかります。メンバー登録が必要で、年間約1万円なのでビックリする金額ではないのですが。ですので、配信するのも同じです。
Macの中でアプリのプログラムを書くまではタダでできますよ、そこから先はお代がかかりますよ、というワケなんですね。
いや、安いもんスよ、この夢の環境が「個人でも」手に入れることができるのですから。(続く)